2010年11月3日(水曜)から11月7日(日曜)の5日間、佐賀県佐賀市で、2010佐賀インターナショナルバルーンフェスタが開催されました。この大会はアジア一の規模を誇り、参加者は日本全国に留まらず、韓国や欧米からもたくさんのパイロット、チームが参加しました。今年は天候に恵まれ、5日間毎日競技フライトが行われ、観客動員数も100万人に達しました。この大会では「第26回パシフィック・カップ」、「第27回日本選手権」、「2010ホンダグランプリ第4戦」が行われ、日本トップレベルのパイロット達による熱い戦いが繰り広げられました。
11月3日 初日
#1PDG #2JDG
初日の朝は穏やかな北西風が吹き、2タスクが行われました。 河川敷からの一斉離陸が行われ、早朝から会場が盛り上がりました。 この日のタスクを制したのは、佐久市からのエントリー、チームLAPUTA。なんと両方とも1000点で完璧なフライトを見せてくれました。 BUMは2mと30mで、そこそこのスタートを切りました。 午後は強風のためタスクキャンセルです。
11月4日 2日目
#3PDG #4FIN #5PDG
地上は弱い北風で、上空に北西風が吹く状況で、3タスクが行われました。FINの最小距離が6kmというのがこの日のフライトを難しくした様です。会場から6kmも離れると、山に近付きます。佐賀ではこの山に吸い寄せられるように風が吹いていて、風見の風船が思う様に動いてくれません。どのパイロットも離陸地選択に悩むフライトとなりました。BUMはパイバルデータにある上空の北西風を信じ離陸。959、975、1000ポイントと高得点を稼ぎました。
#6FIN
午後も天候に恵まれ、FINが行われました。たくさんのお客様が見守る中、多くのチームが素晴らしいアプローチを披露し、会場を沸かせました。この日までの結果は、BUMが暫定トップです。
11月5日 3日目
#7PDG #8FIN #9PDG
3日目も天気に恵まれ、3タスクが行われました。昨日とは反対に、北東方向から離陸。佐賀は時間と共に風が変わりやすいので、BUMは早めの離陸でターゲットを目指します。#9PDGのゴールでは地上スレスレでのアプローチ。マーカーを置いていく様に投下し27cm!しかし、もうひとつ宣言していたゴールの近くに着陸してしまい、+200mのペナルティを受け、幻の27cmとなってしまいました。
午後は、ほとんどの気球が離陸した後に、強風のためのキャンセルが下されました。
11月6日 4日目
#10PDG #11HWZ #12FON
この日の風は北東風、河川敷からの一斉離陸が行われました。名曲「ボレロ」と共に65機の競技気球が飛び上がります。栃木県のチーム寿がPDG、HWZともに1m以内に投下し、1000点を二つも獲得しました。このフライトでトップに迫ります。
#13GBM
午後のタスクはGordonBennettMemorial。FINのターゲット付近に二つのエリアが作られ、競技者はそのエリアにマーカーを落とさなくてはいけません。
この競技が終わって、依然トップは佐賀県のえありば、次いで寿、BUMとなっています。
残すは最終日の1フライトのみ!
11月7日 最終日
#14JDG #15JDG
最終日は採点エリア付きのJDGが二つ。沢山のお客さまの見守るなか、一斉離陸が行われます。風が弱くなると感じたBUMは一番に離陸、高度1200mから1つ目のJDGを狙います。急降下をしながら地上風に合わせ、エリア内にマーカーを投下。次のターゲットに向かいましたが、あと500mという所で、タイムアップ。ほとんどのチームが#15にたどり着く事が出来ませんでした。
表彰
7フライト15タスクの頂点に立ったのは、地元佐賀県のチームえありば!
チームワークと冷静なパイロットによって勝利を勝ち取りました。また、最終日の午後に行われたキーレースでは、ペア旅行券のカギまで取ってしまうという、えありばにとって、乗りに乗った大会となりました。このチームのパイロットは、佐賀大会にボランティアで参加した事が、気球を始める切っ掛けとなり、8年の想いを経て、この舞台での優勝という夢を実現させました。本当におめでとうございます。
2位はチーム寿。
BUMは3位に入賞しました。
2010ホンダグランプリは今回78ポイントを獲得したBUMが首位を守っています。
このグランプリは11月19日から23日までの5日間、栃木県で行われる最終ラウンドで決戦となります。
最終結果
第27回日本選手権
順位 | ゼッケン | 名前 | 得点 |
1 |
#31 | K. Isakari | 11762 |
2 | #40 | T. Mizukami | 11488 |
3 | #26 | Y. Fujita | 11397 |
4 | #49 | T. Sue | 10863 |
5 | #2 | Y. Masumoto | 10805 |
6 | #34 | M. Kawaguchi | 10682 |
7 | #42 | K. Ninomiya | 10383 |
8 | #55 | N. Tsujii | 10380 |
9 | #27 | J. Fukui | 10352 |
10 | #43 | Y. Nishikawa | 10328 |
第26回パシフィック・カップ
順位 | ゼッケン | 名前 | 国 | 得点 |
1 | #31 | K. Isakari | JPN | 12650 |
2 | #40 | T. Mizukami | JPN | 12255 |
3 | #26 | Y. Fujita | JPN | 12032 |
4 | #34 | M. Kawaguchi | JPN | 11568 |
5 | #43 | Y. Nishikawa | JPN | 11509 |
6 | #2 | Y. Masumoto | JPN | 11489 |
7 | #49 | T. Sue | JPN | 11482 |
8 | #8 | S. Sandor | HUN | 11328 |
9 | #42 | K. Ninomiya | JPN | 11164 |
10 | #22 | S. Arai | JPN | 11123 |
2010ホンダグランプリ第4戦まで
順位 | 前回順位 | チーム名 | パイロット名 | ポイント |
1 | 1 | B.U.M B.T | Y. Fujita | 242 |
2 | 2 | Hustle B.T | Y. Kodama | 203 |
3 | 4 | team LAPUTA | T. Sue | 202 |
4 | 3 | HONDA HAB R.T | M. Kawaguchi | 184 |
5 | 7 | The Aero-Libertines | K. Isakari | 178 |
6 | 8 | Team Kotobuki | T. Mizukami | 177 |
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