熱気球日本選手権、佐久バルーンフェスティバル2012

2012年5月3日~6日の4日間、長野県佐久市で第29回熱気球日本選手権が開催され全国から38機のバルーンチームが参加しました。

例年、満開の桜と五月晴れに恵まれ、熱気球の美しい光景が見られる佐久バルーンフェスティバルですが、今年は異例の悪天候に悩まされ、予定された競技フライト7回のうち、3回。それも雨天の合間を縫った短時間のフライトのみしか実施されませんでした。

しかし、お客様の入りは大盛況で、4日間のイベント総動員数は31万9千人と、過去最大数を記録したそうです。イベント会場では、お馴染の熱気球係留や気球教室の他、トライアルバイクショーや大道芸人祭り、信州らーめん四天王限定出店など、様々な催しで盛り上がりました。

 

5月3日 初日


AM:悪天のためキャンセル。

赤い×がターゲットです。
赤い×がターゲットです。

PM: #1FIN

 

低気圧に挟まれ、奇跡的にフライトの出来る状況になりました。FINタスク1つが行われます。

 

競技気球は、会場に設置されたターゲットを目指して、各々の離陸地から飛び立ちます。しかし風が変わりやすく、離陸地選定が非常に難しいフライトとなりました。

 

最も北側から離陸した赤間選手が13mで1000pを獲得しました。会場エリアに近付けたのはわずか3機のみでした。

BUMの航跡図(赤線)
BUMの航跡図(赤線)

 

 

BUMは北東方向から離陸をしましたが、時間とともに東風がなくなり、ターゲットに辿り着く事が出来ませんでした。

 

記録は520mで7位スタートです。

5月4日 2日目


東日本を覆う大雨の影響で1日フライトキャンセルでした。

 

 

5月5日 3日目


会場からの一斉離陸!
会場からの一斉離陸!

AM: #2PDG #3FON

 

 

風が強めでしたが、弱くなるタイミングを狙って2タスクの競技フライトが実施されました。

 

大会3日目にして漸く会場から熱気球が飛び立つ姿が見られ、会場に集まったお客様からたくさんの歓声を受けながら、競技バルーンはそれぞれのゴールを目指して飛んでいきます。

風が変わる前にと、BUMと池田選手が真っ先に離陸をします。

風が速いので、離陸前にFONのゴールをPDGのマーカーに宣言してからのTake Off!

あっと言う間にPDGのゴールが近付いてきます。ほぼ真上を通過しましたが、マーカーは風に流され23m。強くてもコロコロ変わる中間の風に惑わされながらも、なんとかFONのゴールには低空でアプローチし、5mの所にマーカーを投下しました。

2つとも高得点を獲得し、一気に1位に浮上しました!

 

PM: 強風のため競技飛行はキャンセルです。

熱気球ホンダグランプリ20周年記念パーティで表彰されました。

 

今年で20周年を迎える熱気球ホンダグランプリの記念パーティが開催され、過去19回中11回の優勝を飾ったBUMバルーンチームは、最多優勝数で表彰されました。 優勝経験チームは僅か3チーム。過去3連覇を果たしたのは、藤田昌彦、水上孝雄、藤田雄大の3名。今年史上初の4連覇に挑みます。

これからも末長くグランプリが続いていく事を切望します。

5月6日 最終日


AM: #4PDG #5HWZ

 

最終日は朝から雨が降っていましたが、前線と前線の合間の数時間でフライトが出来る見込みがあるとの事で、待機。6時を過ぎると天気は回復し、晴天が広がりました。

 

競技終了後の12時前後からはまた天気が崩れ、雷雨となりました。今回気象を担当されましたウェザーニューズの内藤さんの素晴らしい予報のお陰で競技が成立しました。

 

PDGは200m上空から投下し、13mで1000pを獲得!!

しかし離陸時には弱かった東風が強まり、大きく西側へ流されてしまい、HWZの計測エリア200m内にマーカーを投下する事が出来ませんでした。

 

HWZには多くのチームがマーカーを投下し、優勝の行方は最終結果が出るまで分からない僅差の戦いになりました。

 

 

表彰式


 

3フライト5タスクの熱戦を制したのは、

 

BUMバルーンチーム藤田雄大!!

2位の松本選手とは64点と近差で、2度目の日本チャンピオンに輝きました!!

佐久バルーンフェスティバルも初の2連覇です!

3位には、藤田幸宏選手と、若手選手がトップ3を占めました。

 

Photo Thanks@ TOMY, Hanya, Rie

最終結果


第29回熱気球日本選手権

順位 ゼッケン 氏名 得点
1 1 Yudai Fujita 4018
2 10 N. Matsumoto 3954
3 35 Yuki. Fujita 3864
4 11 S. Kakiyama 3817
5 5 T. Sue 3754
6 13 S. Akama 3412
7 12 K. Isakari 3268
8 4 Y. Ueda 3260
9 3 Y. Kodama 3173
10 23 K. Ikeda 3140

are UltraMagic Balloons! Congrats and Well done to all UM pilots!!

熱気球ホンダグランプリ第二戦

順位 チーム パイロット  今回得点  総合得点
1 BUM B.T. Y. Fujita 31 53
2 TOTO B.R T. Mizukami 14 48
3 BG Kumosuke S. Akama 19 47
4 U2 K. Ninomiya 13 46
5 Sabo-Sham-Bear-X T. Ura 18 38
6 SORATOMO T. Takashima 15 38