2013年7月、アメリカで開催された、2つの熱気球競技大会に参加してきました。
Battle Creek, Michigan
Field of Flight 2013
2012年に世界選手権が開催されたバトルクリークで20数年前から行われている歴史ある競技大会「Field of Flight」
今年は7月3日~7日に行われました。
何と言っても注目は、参加パイロットのそうそうたるメンツで、現世界チャンピオンから元世界チャンピオン、国内選手権覇者が多数と、レベルが高く、競技結果も1m内に10人以上が入ってきます。
また、広大なフライトエリアも特徴的で、ターゲット間の距離が12kmもあったりと、ダイナミックなフライトのもと、高レベルなアプローチを楽しむことが出来ます。
Day 1 AM&PM
#1FIN #2JDG #3HWZ
フライト前半は安定した風で、最初の2つは多くの機体が見事なアプローチをみせます。が、最後のHWZでは風向きは不安定になり難しいタスクとなりました。また、長時間のフライトと不安定な風向きで、着陸に苦労しました。しかし、この環境でのフライトは初日からかなりアドレナリンの出る素晴らしいものでした。
#4FIN
午後の風は変わりやすく、離陸のタイミングが勝負を分けます。アメリカトップパイロット達はそんな風も読み切って会場内にマーカーを投下していきます。
Day 2 AM&PM
#5GBM #6JDG #7LRN
LRNのエリア内にゴールが設けられ複数のタスクが絡みあう、面白いタスク設定とは裏腹に全タスクを成立させる風が吹く事はありませんでした。9000ft上空まで上昇しながら風を探しましたが、ほとんどのパイロットがGBMとLRNを成立させることができず、タイムアップとなりました。
#8FIN
この日も不安定な地上風と、離陸のタイミングの駆け引きとなりました。
Day 3 AM
#9FIN #10HWZ #11JDG
20km近くの長距離フライトとなりました。最初のFINでは、11人が1m内にマーカーを投下、35人が5m内に入るという超ハイレベルなアプローチ戦になりました。HWZの手前から風が変わり出し、上空の方向は悪いが速い風を使う者と、弱い下風を使ってJDGを目指す者とに別れました。
下風でのアプローチを試みるも、タイムリミットを4分過ぎてのターゲット上空通過となりました。
サンダーストームの影響でその後のタスクは全てキャンセルに。
消化不良な形で大会は終了となりました。
下のファイルから最終成績表をダウンロードできます。
Middletown, Ohio
Ohio Challenge
バトルクリークから南へ4時間ほどドライブした場所に位置するミドルタウンは、かつて国内選手権も開催されたところです。街を上げての競技大会の会場は、沢山のお客様で賑わっていました。ホテル、食事、ガスと、参加競技者への待遇も素晴らしく、3日間の滞在を存分に楽しむことが出来ました。
初日の午後は会場からスポンサーを乗せてのHNHを予定していましたが、強風のためHNHを中止し、一斉離陸のファンフライトの実施になりました。
Day 2 AM
#1FIN #2XDD #3HWZ #4LRN
FINとHWZの計4つのターゲットのすぐ隣に三角形のエリアが設けられ、XDDではそのエリア内ならどこにでも、2つのマーカーを落とすことができ、その2つのマーカーの距離が遠いほど高得点になります。地上にも上空にもしっかりした速い風が吹いていてエキサイティングなフライトになりました。
一番飛びで会場に入ってきてオンターゲット、その後のタスクもきっちり決めて、3位スタートとなりました。
#5FIN #6HWZ
最後のフライトは2タスク、トップとの点差はあまりありません。この日も一番乗りで会場入りし、1,84m。続くHWZはアプローチ直前で下風に振られてしまいましたが、1,06mで高得点を獲得出来ました。
最終結果は2位!
優勝はJim Cusick, 3位にはAl Nels, アメリカチャンピオンのChase Donnerは5位という結果でした。
以下から最終結果をダウンロードできます。
Al Nels(3rd), Jim(Winner), Maury(Director), Yudai(2nd)
世界選手権2連覇の経験を持つアル氏との表彰台は感慨深いものがありました!!