2015年4月14日から18日の5日間、オーストラリア、シドニーから車で約4時間のカントリーサイドにある街カノウィンドラで開催された熱気球国際大会に参加してきました。参加気は17機ですが、アメリカ、フランス、ロシア、日本と世界ランク上位のパイロットが集まりました。
日程後半は天気が荒れ5フライト12タスクのみが実施されました。
今回の使用機体
KAVANAH RACER65
MADE IN オーストラリア
ベントバルブが2本、リップラインと、パラシュートを閉めるためのラインがあり、計4本のラインが伸びインフレ時にからまりをほどきます。
パラシュートは閉じにくく、スピードのある上昇下降のたびにパラシュートが開いてしまうため、閉塞ラインを常に引いていないといけません。
また、強風時の立ち上げでもパラシュートが落ちるので、閉塞ラインを引きながらのオペレーション技術が必要となりました。
4月14日 初日
#1HWZ #2JDG #3FON
メイン会場は町のラグビーフィールドできれいな芝生が気持ちよいです。
一斉離陸で最初のゴールを目指しますが、風向きが悪くほとんどのチームがそれていきます。
続くJDGでは高度2400mまで上昇しアプローチをかけていきます。
ころころと変わる地上風に翻弄され、外してしまいます。
最後のFONは地上風を使ってじわじわと寄せて10m。
速い中空の風と、エリアによって変わる弱い地上風をうまく捉えなければならず、 広大なエリアでのフライトの難しさを感じました。
午後
#4PDG
パイロットは2つのゴールを宣言してそこを目指します。パイバルデータはほぼ無風で
2000m上空の風を使います。地上と違って上空はかなり冷えていました。
扱い辛い機体で、効果のタイミングが合わず、ゴールからかなり遠くなってしまいます。
4月15日 2日目
#5PDG #6MDD #7JDG #83DT #9FON
はっきりとした風のある、唯一競技が出来たフライトとなりました。
まずは会場のMDDにアプローチ997点と高得点。
続くPDGでは1mで1000点を獲得しました。
そのあともそこそこにまとめ、10位くらいから一気にトップに躍り出ます!
午後は強風でキャンセルでした。
4月16日 3日目
朝は悪天候が懸念されるためキャンセル。
午後
#10 GBM
名物タスクともいえるゴルフタスクが行われました。ゴルフ場のグリーンのみが採点エリアで、マーカーをホール向かって投げいれます。
しかし、離陸時になっても風は止まず、かなり風が強く大変な離陸でした。
風向きも変わり、誰もスコアを得ることができませんでした。
4月17日 4日目
#11HWZ #12FON #13FON
エリア南側に雨雲があるという情報がありましたが、天候が怪しい中、離陸許可が出ました。
離陸後30分もしないうちに、エリアは大雨に。大会側からのキャンセルは行われず、競技者は大雨の中のフライトを強いられました。
HWZで南側へ飛行したため、最初のFONの手前から雨雲に進入。
バスケットまで滴り落ちてくるほどの大雨で、安全を配慮し競技続行を断念し着陸しました。
しかし北側を飛行したパイロットは最終タスクまで雨に合わず、結果、不幸にもキャンセルとなったのは最後のFONのみとなりました。
←今回のクルーたちと。パワフルな二人でとても助かりました!
最終日の朝は降雨が示唆されるため、キャンセルとなりました。
優勝は昨年の女性選手権優勝者のニコラ選手(オーストラリア)でした!!
初の女性チャンプを祝福する温かいムードの閉会イベントでした。
藤田雄大は4位に終わりました。