第一回台湾インターナショナル・バルーン・チャレンジカップ 優勝!!!

台湾で初めての熱気球競技大会が2016年7月1日~6日に行われた。

台湾の夏は想像以上に暑く、7時を過ぎると軽く30度を超える。

 

暑い地でのフライトは熱気球にとっては負担になるが、おやじにとっては初めてフライトする地、第1回開催という魅力、飯代しかからない条件の良さ(気球輸送無料、航空券無料、宿泊無料、クルー4名+チェイスカー付き、更に賞金まで出る)参加しない理由が見つからない。

 

日本からの競技エントリーはおやじ1機のみ。

かつて、おやじは賞金稼ぎと海外勢に恐れられた。金が懸かると強い。そう聞くと賞金狙いの金の亡者のように聞こえるかもしれないが、何も金のために戦った訳ではない。常にトップを目指す姿勢、戦い方に賞金が付いてきたまでだ。

 

参加したアジア圏での競技大会で負けたことがない。以前、7年ほど参加したフィリピンでは毎回勝っていたので、名前ではなく「チャンピオン」としか呼ばれなくなった。出身がインドのせいなのか、南方には滅法強いのだ。

さて、台湾での競技は、初めてということもあり、オブザーバーがいるわけでも無いので、採点エリアを区切ったゴールタスク、JDGHW、うさぎ刈り(HH)、ミニマムダブル、ゴードンベネットの組み合わせで行われた。

 

スペインから競技スタッフが招集され、国際ルールに則った競技となった。当初はヨーロッパで主流になっているFlytecのロガーを使ったロガータスクをおこなう予定だったが、ロガーが間に合わず、急遽エリア限定のタスクとなった。


離陸地は元々パラグライダーの発着地で、平地から200mほど高台になっている。

 

東西を山に囲まれた南北に広がった縦長の盆地エリアで、南に3km、西に2km、東に4km、北に10数kmの北方向のみ広いエリアで、離陸地は盆地の最南端に位置する。

 

午前中はとても風が弱く、南の狭いエリアのみでゆうに2時間は飛行できる。台風でもこない限り夏場は安定して毎日飛べるそうだ。

毎日飛べるのはいいが、高台から離陸なので、平地の風が全く読めない。風が弱く方向をコロコロ変えるので、毎回ターゲットエリアにマーカーを投下するのに一苦労する。

 

地上風ははっきりした南風、南に振って降下しアプローチに入った瞬間、真逆の北風に変わりアウト。じわじわと弱い風で寄せて行き、エリアに入るほんの手前でストップしてエリア外等々、風には翻弄させられた。

 

毎回3~4タスク中エリアに入れるのは23機、1機のみのことも、誰も入れないこともある。56機入ったのが最高だ。1機のみ入るのはすこぶる気持ちがいいが、一人1000点でも、後はみんな800点なので大した点差が開かない。

 

 

結局、15カ国、27機、13タスクで、一番エリアに多く入り、1000点も3回取った藤田おやじが優勝した。10,554点、2位ヤンティマー(ベルギー)10,435点、3位スティーブキャンベル(オーストラリア)10,355点。